【長毛】ブラッシングについて 【短毛】
適切なブラシで適切なブラッシングをすると、ブラッシングは犬にとって我慢の対象ではなく、気持ち良い事になります。
ですので、ブラシ選びやブラッシングの方法はとても大切です。
ブラシの種類
ブラシは、使用用途によって何種類かあります。
スリッカーブラシ
スリッカーブラシとは、細い針金のついたプレートが柄の先に付いているブラシです。
長毛種の細い毛の犬に向いています。
スリッカーブラシは短毛種の犬にも使えるようですが、うちの犬は皮膚が弱いので、うちでは使っていません。
ブラシの先に傷防止のための玉の付いているものと、そうでないものがあります。
ブラシの先に傷防止のための玉のついている物の方が、犬の皮膚は傷みにくいかと思います。
ラバーブラシ
ラバーブラシとは、ゴム状のもので出来た凸凹のあるブラシです。
短毛種の犬に向いています。
長毛種の犬に使うと、ブラシが長い毛に引っかかり過ぎて、犬が痛い思いをしてしまうかもしれません。
ラブラドールレトリバーのような短毛種、それもダブルコートのチクチクした太い短い毛がある犬は、ラバーブラシでないと上手く毛がとれないことがあります。
ラバーブラシの中には、グローブ型やブロック型のものがあります。
グローブ型のラバーブラシは手にはめて使用できるので、使いやすいです。
ピンブラシ
ピンブラシとは、ブラシの針金の本数が少なく、ブラシの毛先に丸いポッチのついているマッサージ用のブラシです。
ブラシの根本は柔らかいゴムなどで出来ており、犬の皮膚に強く接触しにくくなっています。
実際に、自分の頭や身体で試してみましたが、気持ち良いマッサージが行えます。
マッサージ好きの犬には向いていると思いますが、抜け毛処理には効果薄ですし、長毛種に使用する場合には、十分に毛先をほぐしてから使用することが大切です。
つや出し用のブラシ
つや出し用のブラシとは、沢山の柔らかい毛のついたブラシです。
柔らかい毛がついていますので、毛の密度の高いところでは、ブラシが犬の皮膚までは届きません。
でも、毛の表面に艶が出やすいです。
また、柔らかい毛だけが生えている部分や、手や足などの極短い毛に使用すると良いです。
(長毛種・短毛種共に)
毛の種類
犬は顔も大きさもバラバラです。
そして、毛の種類もバラバラです。
シングルコートとダブルコート
犬には、長く剛毛の毛とポワポワの綿毛のような細い毛からできているダブルコートの犬と、1種類の毛だけで構成されているシングルコートの犬がいます。
ダブルコート
長く剛毛の毛 + ポワポワの綿毛で構成されています。
ダブルコートの短毛種の犬は、換毛期に毛が沢山抜けます。
ダブルコートの短毛種の犬は一見すると毛の手入れは楽そうですが、換毛期(毛の抜け替わる時期)には日夜、抜け毛との戦いとなります。
シングルコート
同じ毛質の毛のみで構成されています。
シングルコートの犬は、通常は換毛期はなく、1年を通じて新陳代謝でパラパラと毛が抜ける程度です。
シングルコートの犬の中には、換毛期が必要な程の気温の変化には適応できない犬がいますので、注意が必要です。
長毛種と短毛種とスムースとヘアレス
犬は、毛の長さによって何種類かに分けられます。
- 長毛種
- 短毛種
- スムース
- ヘアレス
長毛種とは、毛の長さの長い犬種のことです。
毛が長いので、毛の手入れは大変です。
短毛種とは、毛の長さの短い犬種のことです。
毛の長さが短いので毛が絡まりにくく、毛玉ができにくいです。
スムースとは、毛の長さが殆どなく『坊主』状態の毛の犬種のことです。
ヘアレスとは、毛の生えていない犬(身体の一部のみ毛が生えている犬)です。
毛の組み合わせ
先の毛の長さと、ダブルコート・シングルコートの毛の組み合わせによって、さらに分けられます。
- 長毛種 × ダブルコート
- 長毛種 × シングルコート
- 短毛種 × ダブルコート
- 短毛種 × シングルコート
- スムース × シングルコート
- ヘアレス
長毛種のダブルコートの犬は、換毛期以外では毛玉処理とマッサージや汚れ落としのための軽いブラッシングが必要です。
換毛期には抜け毛処理が必要です。
長毛種のシングルコートの犬は換毛期がないので、毛玉処理とマッサージや汚れ落としのための軽いブラッシングでOKです。
短毛種のダブルコートの犬は、換毛期以外はマッサージや汚れ落としのための軽いブラッシングでOKです。
換毛期には抜け毛の処理が必要です。
短毛種のシングルコートの犬とスムースの犬は換毛期がないので、マッサージや汚れ落としのための軽いブラッシングでOKです。
ヘアレスの犬は、毛の生えている部分の軽いブラッシングが必要です。
ブラッシングの方法
長毛種
毛先から少しずつ長い毛をほぐすようにスリッカーブラシやつや出し用のブラシやや毛先の荒いクシやブラシなどで軽くブラッシングします。
いきなり絡んでいる毛を根本からゴリゴリブラッシングすると、毛が引っ張られて痛いです。
毛がほぐれたら、マッサージ用のピンブラシで根本から気持よくマッサージしてあげます。
長毛種の犬は、耳の下や脇などに毛玉が出来やすいです。
しばらく放置してしまうと、結構な大きさの毛玉になっています。
毛玉は小さいうちにほぐしてやると解けやすいです。
でも、毛玉が大きくなってしまった場合には、解くことはまず不可能ですので、毛玉をハサミで切るしかなくなります。
毛玉のできた場所によっては、毛玉をカットした後の段々が目立ってしまいますので、普段から毛玉が出来ないように普段から毛玉の出来易い場所をチェックして、毛玉を発見し次第、すぐに毛玉をほぐしあげることが大切です。
短毛種
ラバーブラシなどでゆっくりとマッサージします。
ラバーブラシは摩擦力や軽い粘着力で抜け毛を絡めとりますので、強くゴリゴリブラッシングすると痛いです。
私も自分の頭や身体に使ってみましたが、気をつけてブラッシングしないと痛いです。
ラバーブラシの摩擦力や粘着力は、ブラシによって異なります。
既存のラバーブラシが犬に合わないようであれば(痛がるようであれば)、ラバーブラシを変更したり、ブラッシングの強さを変えると良いと思います。
スムース
スムースの犬は毛が極度に短いのでブラシは不要ですが、もしマッサージをするのであれば、ラバーブラシやマッサージ用のブラシで軽くマッサージするのもよいです。
ヘアレス
ヘアレスの犬はほとんど毛が生えていませんのでブラシは不要ですが、もしマッサージをするのであれば、ラバーブラシやマッサージ用のブラシで軽くマッサージするのもよいです。
ヘアレスの犬は毛が生えていませんので、温度管理や皮膚の傷や打撲などには十分に注意が必要です。
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